テック系のベンチャーの場合は初期設備費用や人材確保費用で起業後に多くのお金が必要となるため、投資を受けているベンチャーが多いと思います。浅原技研は、安くて良い物を選定したり、自分達でホームページを作ってガレージで創業準備をしたり、穴あけ加工は自分たちでやってコストを抑えたり、CTOが機械・電気・光学・ソフトウェアの全ての設計・開発をして人件費を削減するなど無駄な費用を抑えてきました。そのため、投資を受けておりませんが、2023年の6月から活動を開始して3か月で初期設備費用を回収し終えました。今日も棚をドリルで改造して、お金を抑えて、使いやすくしてました。
カラーボックスに入る電気部品のケースでちょうどいいサイズがない
ハンドドリルで穴加工
棚の高さを変えて全て入るように変更
・次なる野望
投資を受けない最大のメリットは、「自分たちのやりたいことを自分たちのやりたいスケジュールで出来る」だと考えています。直近はDLP式3Dセンサー(静止した状態での3D検査ユニット)が売れ行き商品で、これを作り続けるだけでも2、3年は食べていけるぐらいですが、得た利益を投資にまわして2D+3Dセンサー(静止状態で2Dも3Dも検査できるユニット)、インライン式2D検査ユニット(動きながら2D検査できるユニット)、インライン式3D検査ユニット(動きながら3D検査できるユニット)とこれらの全ての画像検査ユニットを今年の12月までに内製化を進めています。キーエンスなどの既製品を利用しているメーカーは多くいますが、全てのユニットのセンサーから内製化をしているメーカーは数百億円以上の規模の会社しかないです。3人の開発メンバーしかいない浅原技研ですが、これを実現できるプロフェッショナルのみで構成されているので、挑戦したいと考えております。
・カジノでの経験と今の局面
カジノ=ギャンブルという印象で、悪いイメージを持った人が多いですが、創業者という立場になってみて、ビジネスはギャンブルのようだと感じるようになりました。昔、中国のマカオにカジノに行ったときに所持金(自己資本)を元手にカジノをしたら、1日目で10万円の所持金が1万円まで減りました。ご飯を食べなくてはならないので、低レートのカジノで夜な夜なカジノをして、増えては減ってを繰り返して帰る日の朝には5万円まで戻しました。この5万円を元手に確立50%の「大小」というカジノをして、2倍(10万円)→2倍(20万円)→2倍(40万円)→2倍(80万円)の4連勝で、その日の最高レートで勝ちました。減るのは一瞬ですが、増やすのはとてつもない努力と勝負が必要でした。リスクはあるけど、同じことを繰り返していてはいっこうに成長しないという経験をしました。ビジネスも勝負をして失敗したらコツコツ貯めて何回でも挑戦する。この繰り返しで次のフェーズに立てると考えています。投資を受けていないベンチャーなので勝負をしないと会社は成長しないし、人も集まりません。今この勝負の時がきたと考えているので将来の成長に向けて、全力投球します。