画像検査・計測技術支援の浅原技研

「創業者」


世の中の社長には「創業者」と「サラリーマン社長」の2種類存在しています。それぞれ別の役割があると考えており、「創業者」は事業を生み出し、軌道にのせることに適しており、「サラリーマン社長」は事業を安定化させることに適していると考えています。我々は、共同創業者として2名で創業し、画像検査・計測支援という新しい事業を生み出しました。この事業をいかに成長させ、拡大させるかを日々考えております。また、その後も意識しており、どう安定化させるのかも今の段階から逆算して準備をしております。

①「創業者」と関わりの深いCTO

CTOである私は、「ヒューテック」の平田社長(創業者)、「日本電産(NIDEC)」の永守社長(創業者)、「JEインターナショナル」の金社長(創業者)の肝いりの研究部門で働いた経験があり、強烈なリーダーシップで判断力の速さと正確性を感じ取りながら事業を成功に導いてきました。また、「ヒューテック」と「日本電産」で社長交代もたまたま経験しており、「創業者」の存在の大きさを身をもって感じました。我々も創業者にしかできない高いビジョンを持ち、事業を軌道にのせる努力をしていきたいと考えておりますが、「創業者」がいなくなっても持続的に成長できるような仕組みづくりも同時にしていきたいと思っております。

②成功している企業の「創業者」の共通点(個人的な意見)

ヒューテックと日本電産に入っていた時に感じたのですが、成功している会社は規模が大きくなっても創業者が身近な存在で、社員に思想を口頭で説明できる会社が強いと感じました。どちらの会社も朝礼、昼食会、社員旅行、4半期報告会などで創業者と話をする機会があり、何を考えているのかを直接聞けるというのは一般社員にとっては良い環境だと思いました。実際、日本電産には元シャープ社員が多くおり、シャープでは雲の上の人だと言われていた片山元社長が日本電産では朝礼や研究報告会で話ができるという身近な存在となっており、経営陣が一般社員にとって身近な存在が会社を良い方向にもっていっていると感じました。我々も規模が大きくなっても一般社員にとって身近な存在であり、自分たちの思想を常に共有できるような環境づくりも進めていきたいと思っております。

③尊敬している「創業者」

昔の創業者のストーリなどを本でよく読んでいたのですが、私は本田宗一郎を尊敬しています。他の創業者とは違って、車の修理工→自動車メーカーの下請け→本田技研工業と泥臭くやりつつも、成功に導いてきた本田宗一郎の信念は学ぶところが大きいです。また、現場目線で技術を開発して会社を成長させるだけでなく、自分の挑戦したいことにも意欲的に取り組んできた姿勢は、自分が求めていた会社の姿そのものでした。我々も、二人の創業者の名前と本田技研工業の技研をとって「浅原技研」としましたが、「泥臭い」、「現場主義」、「挑戦」の風土を根付かせていきたいです。また、最近でいうとMujinの滝野社長とデアンコウ・ロセンCTOも尊敬しています。我々とそんなに年齢は変わらないのですが、10年前にガレージで創業して、ロボットのティーチングレスコントローラーというコンポーネンツ事業からスタートして、物流工程の完全自動化のインテグレート事業まで成長させたのは凄いと感じています。過去のストーリーを見ても「泥臭い」、「粘り強い」、「現場主義」、「挑戦と革新」というキーワードが合うような会社で、我々も3Dセンサーのコンポーネンツ事業からスタートさせましたが、「大インテグレート時代」にMujinに続けるように日本でトップの検査工程の完全自動化インテグレーターとして5年後、10年後の未来を創れるように「創業者」として努力したいと考えております。


電話番号: 080-7232-5252