大阪万博に妻と子供とプライベートで行ってきました。感想は、子供が色んな国の人と接することができる良い機会だと思いました。展示物に関しては、国の紹介のような展示が多かったのですが、オランダのパビリオンが哲学的で印象的だったので紹介します。
・オランダのパビリオン「コモングラウンド」
テーマは「コモングラウンド」で、球体のボールを持ちながら展示物を回っていくといったパビリオンでした。球体には、電気のグラウンドに似たような接触端子があり、接触端子(グラウンド?)を展示物に接することで色が変わり、多くの人と接触端子を接することで、様々な色の変化をする演出がありました。私の解釈では、一人一人はそれぞれの色を持ち、個々だけでいると大きな変化は起こせない。色んな光の色や光り方をする個人が結集することで、大きな変化が起こせることを伝えたいということではないかと思います。私たちも2025年のテーマが「個を極め、知を結集する」、「ボーダレス革命の年」というテーマを掲げており、男女・老若・国籍・大企業・中小企業に関わらず多様な人材との関わりを広げてきました。私たちがUSBハブのようなハブ組織として機能することで、商社・メーカー・エンドユーザー・インテグレーター・大学・ベンチャー・銀行・行政・ファンドの交流を活発化させており、新技術開発のための資金と新技術開発の機会が集まりつつあります。「コモングラウンド」の考え方は良いと思うので、これからも注目していきたいと思います。
・オランダの歴史と考え方
オランダは国土が海面よりも低いため、過去に大きな水害にあってきたそうです。水害が起こるたびに水を嫌い、大きな防波堤を作ってきたそうですが、水害はなくならなかったそうです。それを受け入れるようになってから、水路ができ、風車ができ、農業が栄えといったようにテクノロジーが繁栄してきた歴史の紹介がありました。私たちも、起業家として当初は世界の企業と戦うということを考えていましたが、最近では「競争ではなく共創」や「共創だけでなく共存共栄」といった考え方を取り入れています。いかに「周りの企業よりも優れているか」よりも、「周りの企業を巻き込んでいかに優れた未来を創造できるか」という観点で周りを取り込む文化を形成していきたいと思います。
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