皆さんは、「パームスプリングス」というアメリカの街をご存じでしょうか。昔、大学生の頃にアメリカの国際学会に行ったついでに1か月安いモーテルに泊まりながらアメリカの西海岸を放浪していた時がありました。その時に、砂漠の中にあるパームスプリングスという街が面白そうだということで行った経験があります。名前の通り、砂漠の中に「温泉」があり、アメリカの温泉ってどんな感じだろうと思って行ったら、プールのような屋外型の温泉で、プールの底はピンク・パープル・イエローのLEDのネオンで光り、派手な水着を着た男女が抱き合っているような異空間でした。想像していた温泉とは違いましたが、立派なヤシの木・派手なネオン・温泉・険しい山々が連なっている場所で、自然と現代的な空間が交じり合う面白くて、活気のある街でした。
なぜ、こんな話をしたかというと最近ふとパームスプリングスの異空間を思い出したきっかけがありました。現在の日本の製造業はどこかパームスプリングスの「枯れた大地」に似てるなと。そんな製造業の中に情熱の温泉を作り、その周りに一緒に賑やかにしてくれる背丈の違うヤシの木(大企業・中小企業など)が集まる場所。様々な特徴を持った違うネオンの光を放つ場所。これが浅原技研のカルチャーじゃないかと。
今はこの広大な大地にポツンとある一つのオアシスとしての機能しかないけれど、いつかはパームスプリングスのような賑やかな街を形成できるようにもっと情熱のある泉(温泉)を増やしたい。これが私たちの野望です。
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