大学などで最先端技術の研究をしていたのですが、実際に画像検査装置メーカーに入社して有名な東証一部上場企業のお客様などから依頼を受けて現場で求めれている技術レベルの低さに驚いたことを今でも覚えています。
①現場はまだローテクが主流
我々が専門としている画像検査領域は、まだローテクが主流です。未だに検査工程の主流は人による目視検査で、自動化されているものは256段階で表現された8bitの画像データを閾値で単純に0と1に2値化して「OK」、「NG」を判定するようなものです。カメラ、レンズ、照明などが進化することで、高速かつ広範囲に検査できる程度の進化はしておりますが、大学などの研究現場からすると基礎中の基礎程度の技術です。
②大学はニーズを知らずに日々進化
大学では、研究予算を獲得するために国などから助成金を獲得する必要があります。その際に求められるのは、現場ニーズに合っているのかではなく、他ではやっていない新しい技術なのかです。よって、技術だけが進化していき、実際に現場で使われないような技術が増えています。
③ミドルレンジの技術と現場ニーズのマッチング
浅原技研では、ミドルレンジの技術と現場ニーズのマッチングをメインに支援しております。大学で10年前程度に開発された技術や既製品の技術がこのミドルレンジの技術に相当します。意外とミドルレンジの技術でも専門知識がないと導入が難しく、まだ普及していないのが現実です。最先端ではないですが、既製品の使いこなし等でお困りがあれば、ご相談ください。