画像検査機メーカー、大企業、中小企業、大学など、様々な企業と組織に所属した経験からすると、どこの企業もライバル企業を意識したり、自社技術のみにこだわる傾向が強く、選択肢を狭めてお客様への提案の質を下げるという行為が納得いきませんでした。
①キーエンス、オムロンの存在
画像検査装置メーカーとして創業するとライバル企業として真っ先に頭に浮かぶのがキーエンスやオムロンです。あまり大きなものを対象とした画像処理コントローラは提供しておりませんが、多くの製品は検査対象に入ります。この領域を避けて隙間分野で事業をすることもできますが、他の中小企業も同じ考えです。ライバル企業としてとらえると事業を狭めてしまいますし、選択肢を減らすことで、せっかく相談に来たお客さんに提案するチャンスを逃すことになります。ライバル企業ではなく、協力会社と考えることで、お客様のニーズに応えることを大切にしたいと考えております。
②浅原技研はメーカー?商社?コンサル?
上記の考えに通ずるものがありますが、メーカー、商社、コンサルと名乗った時点で、情報の幅が狭くなります。我々は、これからの時代はメーカーも商社もコンサルも企業の隔てなしに情報のやり取りができる企業のみが、新しい価値を生み出せると信じております。メーカーは自社技術に関する情報は多いですが、商社の方やコンサルの方に比べて他社の技術動向や現場ニーズに関しての情報は少ないと感じます。社会の変化の情報に敏感であり、柔軟に対応できる組織、それが「ボーダーレス企業」という考え方であり、これから求められる組織のあり方だと思います。