今まで3度だけ「直近」よりも「長期的な視野」で決断をして、挑戦してきました。
①大学院卒業時
修士卒業だった私は、周りの人たちが大企業に就職する中で、香川県の高松市にある田舎の中小企業に就職しました。大企業の方が給料も高く、知名度が高く、安定的だとは思いましたが、私がやりたい画像検査の研究・開発に新卒入社直後から専念させてもらえるという条件と、何を購入して、何を作るかは自分自身の判断で全て出来るということで入社を決めました。入社後は一人で企画・研究・開発・技術サポート・営業をこなし、苦労の連続でしたが、現在のスキルの基礎や協力企業の人脈を形成することができました。結果として、大企業に入るよりも急激に成長することが出来ました。
②大企業を辞めて、新たな挑戦
中小企業で経験を積んだ私は、結婚を機に大手電子部品メーカーに勤めておりました。大手電子部品メーカーでも着実に結果を残し、給料も上がって順風満帆でした。しかし、私の中では仕事内容が簡単すぎて物足りませんでした。このままでは、自分の成長が止まってしまうと危機感を覚えた私は、給料は大企業の半分ですが、福井大学にいる恩師の元で研究員として働いて学び直しをすることを決断しました。結婚して第一子の妊娠直後でしたが、妻を説得して5年後、10年後を見据えて行動を起こしました。結果として、自分のスキルを磨き上げることができ、機械・電気・光学・ソフトウェアの全てを設計・開発できるようになりました。これにより、一人で検査装置を作り上げられるようなレベルに達しました。
③好待遇を断って、地元にリターン
福井大学で自分を磨き上げたことで5社面接に行き、全ての企業で内定を頂きました。某半導体関連企業などから1000万円近くの好待遇での提示もありましたが、全て断り、地元の友人の誘いを受けて浅原技研を創業しました。私が持っている技術をもっと多くの企業と関わりスキルアップすることで、お客様の悩みの解決につなげていけると確信しています。また、大阪・神奈川・京都などの大都市では画像検査関連の有名企業がありますが、岐阜にはありません。この産まれた岐阜県大垣市は、イビデンや西濃運輸といった昔からの大企業はありますが、新しく成長した技術系の会社は少ないです。お客様の課題解決、自分自身のさらなるスキルアップ、地元の活性化といった新たな挑戦が始まりました。自分の決断が間違っていなかったと言える時が来るように日々精進していきたいと思います。