画像検査業界では、AIという言葉だけが広まっていき、何でも簡単にできると誤解されています。画像検査装置は、ハードウェアに関して中途半端な知識のAI屋さんが作った検査装置では、ほとんど通用しません。
①ハードウェアとソフトウェアのバランス
理由は、AIを使いこなすにも前提条件があります。例えば、欠陥を認識できる画像が正常に撮影できていることや、外乱の影響がないことや、搬送時の振動がないことなど、AIを使いこなすにもハードウェア的な制約が存在します。これらの問題はハードウェアで改善することがベストなのですが、AI関係やソフトウェア関係の専門家は応急処置としてソフトウェアで対策しがちです。しかし、繰り返し精度が低い状態で、応急処置をしたとしても、永遠に問題解決にはたどり着きません。弊社では、ハードウェアとソフトウェアの両面から泥臭い分析を行い、バランスを意識して物つくりを行います。
②教科書にない技術
浅原技研は、世の中にあふれているようなコピー品は作りません。コピーを作るぐらいなら、最良の既製品を選定し、使いこなします。しかし、中には既製品で出来ないような案件が存在します。この場合は、自分たちで一から作り出す必要があり、世の中に存在するものでもなければ、教科書にも載っていないので、仮説を立てて検証し、結果から分析して改善を繰り返します。教科書にない技術は、自分たちで考えて泥臭い努力が必要になります。
このようにAIという言葉で簡単にできることを求めれがちですが、まだそのレベルにAI技術は達してないと思いますし、もっと泥臭い努力をしてでも現場で使える技術を増やすことが今後の産業界の発展に対して重要だと考えています。泥臭い努力に賛同頂ける方とは、パートナーとして上手くやっていけると思いますので、ぜひご相談ください。