Mission、Vision、Culture、Valueは設定しておりましたが、各社員が行動する時にまず考える指針(行動規範)がないと過剰に働きすぎて体を壊し、結果的に会社に不利益を及ぼす可能性があるということを自分の病気を通じて考えるようになりました。下記の考え方を重んじていきたいと思います。
①「健」健康が一番
まず、仕事をやるうえで自分の健康状態を第一に考えます。私は今、1歳のいやいや期の娘と4歳の娘がおり、幼い子供がいる家庭の大変さや家を買った人などの大変さも理解できます。上記のように病気で手術も経験しました。また、独身だからと会社から酷使される人たちも見てきているので、どの状況が「楽」で、どの状況が「苦」かは個人の状況や価値観によって違うと思います。個人を尊重し、肉体的にハードワークしなくても仕事を受けられるスケジュールなのか、適切な技術難易度なのかを把握し、健康を一番に考えた行動を最も重んじます。
②「技商」技術と商売が二番
メーカーなら技術が二番で、商売が三番ではないのかと思った方がいると思いますが、技術と商売はバランスが取れなければ現場で本当に必要とされる製品を生み出せないので、同列で考えています。今までは、営業職、技術営業職、研究職、開発職など分かれていた仕事も、今後は営業という部隊がいなくなっていくのではないかと思っています。研究・開発者は技術を理解し、現場が求める形に落とし込める能力を持っていますので、その人たちがコスト意識を持てば利益を出しつつ仕事を取っていくことは十分可能であると考えています。話は少し違いますが、14年ほど前に光メカトロニクス学科という「光」、「機械」、「電気・電子」、「ソフトウェア」を広く浅く学ぶ学科を卒業し、こんな中途半端な知識で将来活躍できるのかと不安だった時期もありましたが、今は卒業して良かったと感じています。技術領域だけでなく、仕事という観点からも何かだけに特化した人材ではなく、広く浅く知識があり何かに長けた能力があるというのが理想であると思います。これから入社してくる技術者も私と一緒に働くことで技術力を向上させ、CEOの浅野と働くことで経営やファイナンスの基礎知識がある人材を増やしていきたいと思います。
③まとめ
浅原技研は何事も「バランス感覚」を重要視します。まず自分の置かれた状況を理解したうえで健康に無理のない範囲で仕事ができるのかを考えてもらいたいと思います。高い目標の仕事も肉体的なハードワークだけでなく、知的に仕組化してやる方法もあると思います。技術的に可能か、利益が出せるのかを考えた後に自分の健康に問題がありそうならスケジュールを見直してもらうか、お客様に費用を頂き、人員を増やすなど話し合いを進めて良い形が取れればと思います。まず自分の身体を第一に考え、健全な会社の成長を目指したいと思います。