CTOの原です。昨年の9月頃に腹部に激痛があり、精密検査をしたところ尿管結石という病気にかかっていました。原因は、水分不足、栄養不足、運動不足、睡眠不足など生活習慣の乱れでした。起業して会社を軌道に乗せるために必死で、飲み物はコーヒーばかり、食べ物はパンばかり、睡眠時間は3時間程度と健康を無視した生活を2年ぐらい続けていました。昨日、無事に手術は成功し、体は健全な状態に戻ったのですが、術前の1か月と術後の2週間は尿管にカテーテルを入れているのでトイレに行くたびに痛かったり、手術中も下半身麻酔をしていてもレーザーで石を砕かれるたびに強い痛みが1時間半も続き、もう2度とこんな思いをしたくないと感じました。自分がしたかった起業は、自分の身体を傷つけてまでしたかったことなのかを深く考えさせられる機会でした。
今回の件で、「健康第一」で「短期的な利益」ではなく、「長期的な利益」を考え行動するという行動規範を決めました。自分や社員全員が「食」や「睡眠」を軽視してまでビジネスは取り組むべきではないと考えています。そうならないような仕組みを構築したり、過剰な受注は控えるなど健康を第一に考え、取り組みたいと思います。必ず、健康な社員が長期的にみると会社に利益をもたらしてくれると信じています。会社が大きくなったときは福利厚生として社員全員が無料でオーガニックのご飯が食べられる食堂を「テクノロジーとロジスティクス」を駆使することで低コストで実現し、「人間ドッグ」や「歯科検診」なども推進したいと思います。今どきのただ単に金儲けを目的としたテクノロジー系のベンチャーというのではなく、人間があるべき姿(健康な身体※1)で長期的に楽しく仕事ができる会社を目指したいと思います。テクノロジーに関わる研究者として培ってきたエビデンスを調査する能力で、添加物が体に及ぼす影響や歯周病が健康に及ぼす影響など正しい知識を社内に浸透させ、「健康とテクノロジー」を重んじる新しい企業を創っていきたいです。
※1 障がい者の方や病気を患ってしまった方に配慮し、健康な身体とは各々の社員が入社時に100として、自分の能力が発揮できる最善の状態(100)を維持できるように会社としては「健康第一」で考えるという意味です。