画像検査・計測技術支援の浅原技研

テクノロジーとアート


私は、どちらかというと社会人になってから研究よりの部門で仕事をしてきましたが、クリエイティブな仕事(テクノロジー)とアートは密接な関係があると思います。

①検査機は芸術品?

新規事業を考えるときに、エンジニアリングの仕事ほど明確に指針があるわけではありません。だいたいの想定スペックに対して機器を選定し、実際に実験を重ねていき、目標に向けて軌道修正しながら進めていきます。方向性は定まっていますが、具体的にどういう機器で、どういった方法でというようなことは初めから決められるわけではないので、基本的に担当者の創造性をベースで自由に進めていくスタイルが多かったです。これとアートもよく似てて、私は絵を描くことやスクラッチアートなどのアート作品を作ることが昔から好きだったのですが、最初にお題(方向性)だけ決めて、具体的にイメージしながら作っていって、作りながら軌道修正をして、最終的に思い描いた形に近づけるようにします。こう考えると、開発した検査機も一種の芸術品なのかもしれません。

②アート的な組織

自律分散型の自律して、ボトムアップの組織を期待しますが、色んな企業に入った経験から、日本では難しいと感じました。どこか受け身的な指示待ちな人が多いですし、明確な指示を出さないと間違った方向にいってしまうというのを強く感じました。ただ、こんな人ばかりでは新しい発想は生まれないと思います。直近のテーマで会社の売り上げを伸ばすメンバーは、文章化して明確な指示を出すというやり方で良いと思いますが、将来技術や会社の利益改善をするメンバーは自律分散型のアート的な組織になって欲しいと思います。ただ、自由にというと方向性が間違ったり、お金に無頓着になったりするので、常に方向性を意識できるような絵画を飾ったり、会社のバリューを意識できるような芸術品を置くなど、間接的に会社の考えを意識できるようなアートも取り入れていきたいと思っています。

このように我々は一見アートとは無関係な組織ですが、研究や組織の活性化などアートを取り入れられる場面は多くあると考えています。リサーチャーであり、エンジニアであり、CTOであり、時にはアーティストのような柔軟さと創造性を持って、様々な課題解決を行っていきたいと思います。


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