画像検査・計測技術支援の浅原技研

挫折からの成長


過去に2度大きな挫折を経験したことがあります。

1.大学生の時

サンプリングモアレカメラという製品がなかなか売れず、自分自身の技術のスキル不足だと思っており毎日ソフトウェアの勉強などをしていたのですが、それでも改善されませんでした。そんな時に担当教授がたまたま私がソフトウェアの勉強をしている時に見に来て「自己満足で終わってる」と言われたことが今でも記憶に残っています。確かにそれまでの私は自分でこうした方が良いという考えだけで製品開発を進めていました。最初は頑張ってるのに「自己満足」だと言われてどういう意味かが理解できませんでしたが、実際に現場の方に使ってもらった意見などを参考にして改善していくことで、製品化が実現したことを経験して、ラボに閉じこもらずに現場の意見を聞けという意味だったと思います。上手くいかないと挫折をしましたが、製品開発は一人でするものではなく、エンドユーザー様と共に作り上げるものだという成長を経験できました。

2.ヒューテック・オリジンの時

社会人になって初めて開発した製品で挫折を経験しました。ラボレベルの技術を現場で使えるように改良していき、1年かけて実用化しました。しかし、実際売れた後が大変でした。売った後に太陽の光で誤作動を起こしたり、現場の生産が増えると振動で誤差が出たり、重い製品の検査だけうまくいかないなどトラブルが絶えませんでした。そんなある日、お客様に「こんな使えない数千万円のゴミくずを作りやがって、持って帰れ」と罵声をあびせられました。非常に失望しました。頑張ってやってきたつもりでしたが、現場で使えるようなレベルに到達するには並大抵の努力ではできない難しさを経験しました。それでも耐え続けて、お客様に土下座をしてやらさせて頂き、開発開始から1年半後に現場でも使える検査装置が完成しました。この時に現実から逃げずに挑戦することで苦肉の策で得られる知恵もありましたし、出来た製品技術を他の製品に転用して新規事業が成功するという事案がありました。罵声をあびせられたら逃げたくもなるのですが、責任感を持って挑戦することで、新しい道が開けるという成長機会を得ました。

今は、起業の難しさを実感しています。過去に色々経験してきましたが、新規の顧客の開拓や資金繰りの難しさを初めて経験しています。しかし、どんなに難しいことでも諦めずに挑戦し続ければ、いつかは改善できると信じています。また、挫折をきっかけに新たな成長をしていきたいと思います。


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